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「なぁ、寄っかかってもええ?」とパンダに聞かれて 00:00
 


日曜の朝のことだった。

正確には、渋谷の早朝で、

僕は半蔵門線の電車を待っていた。

友人しばしゅーと一緒に。


定刻通り運ばれてきた車両の中に、

眠くて仕方がないパンダが、くたーと崩れていた。

少し前の損保ジャパンのCMみたいな子だ。


若干、席取りに出遅れて、ふと見ると、

残った席は、パンダの隣だけに。


前夜のハロウィーンパーティで、

仮装には見慣れてた僕は、なんの抵抗もなく、

隣に座った。


向かいの席のガラスには、

パンダ、僕、しばしゅーの順に写っていた。


『なんか、なごむなー 笑』

と、しばしゅーと微笑んでたら、

眠たいパンダが小さい声で聞いてきた。


「なぁ、寄っかかってもええ?」


おお?と思いつつ、


「ええよ」 と返した。


しばらくすると、

「こっちのがええかも」

と、大きな頭を膝に置いていた。


「めちゃめちゃ寝るのに積極的やな」と半笑いで言うと

「やっぱこっちやな」と肩の方にポジションチェンジ。

「でも、俺、神保町で降りんで?」というと

「じゃあ、神保町なったら教えて」と。


しばしゅーは絶好のシャッターチャンスやと、

向かい側の席から何枚か写真を撮り、

各駅で止まるプラットフォームには唖然とした顔が並んでいた。


ふと視線を落とすと、

眠たいパンダの手に、『パンダっち』の袋。

「ドンキで買ったんか?」と聞くと

「生まれてこのかた、この体や」と言われ、

「中国から来たんか?」

「上野や」


と。


神保町に着き、

眠るパンダの頭をポンポンっと叩くと、

「ん。ありがとうございました」と、

最後だけ丁寧にお礼を言ってくれた。


パンダはどこに行ったのか。

ほっこりする日曜の朝の出来事。



久々に誰かに伝えたい出来事に出会った。

シカゴでの日々は、毎日が何か伝えたい事で溢れてたんだな。と再認識。




| | comments(3) | trackbacks(0) | posted by ctaxis -
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